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TOP >  外来について >  脊髄神経外来 >  疾患紹介 >  腰椎すべり症

腰椎すべり症


腰椎すべり症は、上下の椎体が前後にずれてしまう病態です。多くは変性すべり症といって加齢とともに脊椎の関節や靭帯がゆるんできて、 脊椎をまっすぐ支えられなくなる状態です。
椎骨には椎孔という穴があいており、それが並んでトンネル状になったものが脊柱管と呼ばれ、その中を馬尾がとおっています。 したがって、並んでいる椎骨がずれると、その部分は狭くなってしまい、神経が圧迫されます。
腰が曲がっている人の多くが、この状態です。脊柱管狭窄症を合併することがほとんどです。 症状は腰痛が最も多く、歩行障害(間欠性跛行)や下肢のしびれが代表的です。

腰椎すべり症:65歳、女性。長年の腰痛と歩行障害が進行し、受診。L4/5狭窄症を合併したすべり症があり、固定術施行。術後の写真では、すべりが矯正されている。


腰椎の後ろ側にある椎弓という部分が骨折して起こる腰椎分離症から、椎間板の変性が進み発生する腰椎分離すべり症もあります。
腰椎分離症は小中学生で激しいスポーツをしている人などによく見られます。