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TOP >  外来について >  脊髄神経外来 >  疾患紹介 >  胸椎黄色靭帯骨化症

胸椎黄色靭帯骨化症


黄色靭帯は、脊髄の後ろにある椎弓と呼ばれる部分を上下につないでいる靭帯です。 この靱帯は名前のとおり黄色い色をしています。黄色靭帯骨化症はこの黄色靭帯が骨化、肥大化することで脊柱管内の脊髄を圧迫して症状が現れます。
発生する原因はよくわかっていません。胸椎の下位に発生することが多く、後縦靭帯骨化を伴う場合もあります。
症状は背部痛に加えて下肢の脱力やしびれ、痛み、100メートルほど歩くと休まないと歩けないなど、腰部脊柱管狭窄症と同様の症状が現れます。上肢は一般的に症状を来しません。
症状が軽い場合は消炎鎮痛剤などで保存療法が行われますが、転倒などでも脊髄を損傷しやすい状況になっていますので注意が必要です。 神経症状が強い場合は手術が必要です。

胸椎黄色靭帯骨化症:55歳、女性。 強い左下肢痛があり、来院。
CTにてT11に黄色靭帯骨化があり、MRIにて同部位で脊髄神経が強く圧迫されている。
顕微鏡下に、骨化巣を除去した。