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頚椎後縦靭帯骨化症(OPLL)


頚椎後縦靭帯骨化症(けいついこうじゅうじんたいこつかしょう)は日本人に多い傾向があり、アメリカやヨーロッパではあまり見られません。 英語でossification of the posterior longitudinal ligament (OPLL)と呼ばれます。
この病気は脊椎椎体骨の後ろにある後縦靭帯という組織が何らかの原因(不明)で肥大し、脊髄を圧迫するものです。 この病気は単独で起こることもありますが、頚椎症などに合併して起きてくることもあります。
症状は四肢の知覚障害、手指の巧緻運動障害、歩行障害など他の疾患と大差ないですが、比較的ゆっくり症状が進行する特徴があります。 重症になると、上肢の筋肉の萎縮を伴ってきます。あまり進行しすぎると治療も困難になり、症状の改善も認められにくくなります。

頚椎後縦靭帯骨化症:58歳、男性。
C5-6にかけて後縦靭帯骨化症が認められたために、前方除圧固定術で除去。
手術にて、患者は順調に回復した。

頚椎後縦靭帯骨化症:77歳、男性。頚部痛を主訴に来院し、頚椎後縦靭帯骨化症の診断。
後方アプローチでの椎弓形成術施行し、症状改善。