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ドクターインタビュー

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脳神経疾患を患った後のリハビリと治療 充実したチーム医療による安心のフォロー


自覚症状と治療について

脳神経外科にはどのような患者さんがいらっしゃいますか?

当院の脳神経外科には脳卒中や脳外傷によって、遷延性意識障害、手足の麻痺、言語障害、嚥下障害などの症状が残存し、リハビリテーションが必要な患者さんや、脳腫瘍の術後で引き続き化学療法が必要な患者さんが主にいらっしゃいます。
中でも手足の麻痺、失語症、嚥下障害の患者さんが多く、その症状の方々にはリハビリテーションでの治療を行っています。
現代医学では、脳のダメージによる神経機能の回復は、100%を期待することはできません。そこを少しでも 100% に近づけることがリハビリテーションの目標となります。リハビリを行っても残存してしまった症状は、後遺症となります。
後遺症を負ってしまった患者さんとその家族が、今後の生活を少しでも不安なく送れるように、医師だけでなく、リハビリ科(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)、看護師、ソーシャルワーカーらによって、チーム医療を実践し、退院に向けた調整を行っています。

日常生活の中で、こういう症状は注意!といったアドバイスはありますか?

呂律が回らない、手足がしびれる、手足の力が入らない、思った言葉が出てこない、物が 2 重に見える、などが挙げられます。日常でも決して珍しい症状ではありません。
普段と違うなと違和感を感じたら、大したことではないだろうと自己判断せずに受診されることをお勧めします。

手術について

どの程度の症状・病状の場合に手術となり、どんな手術が行われますか?

意識障害を伴う脳卒中は重症の可能性が高く、手術になる場合があります。①脳伷塞の中でも大きな血管が詰まって、発症後数時間の場合、血栓回収療法というカテーテル治療を行う場合があります。
また、②脳出血の場合、出血の大きさや場所によっては、血腫除去手術を検討します。③くも膜下出血の場合、ほとんどのケースで脳動脈瘤の破裂が原因となります。

病院に来た時点でいったん出血が止まっていることが多いのですが、再出血した場合、生命にかかわる事態となります。
そこで再出血予防のための手術として、カテーテル手術(コイル塞栓術)や開頭手術(クリッピング術)を早急に行う必要があります。
※当院では手術は行っていませんが、手術が必要な場合、必要に応じて、高度急性期病院へ紹介させていただきます。

山本医師の強み

これまでの経験から育まれてきた山本副院長の強みと患者さんへの治療において、心がけていることを教えてください。

名古屋市立大学病院にいたころに脳神経外科専門医を取得、その後豊川市民病院に赴任し、そこではサブスペシャリティとして脳血管障害を専門としてきました。そこではまだ日本でも数少なかった脳神経血管内治療専門医を取得しました。脳卒中の外科治療は、開頭手術とカテーテル手術に大きく分かれますが、どちらも手掛ける二刀流術者として手術を行ってきました。
現在は手術を行っておりませんが、いろいろな手術を経験してきたので、それぞれのメリット、デメリットを間近で見てきた立場から、患者さんからの相談に乗ることができると思います。脳卒中は再発が少なくない病気なので、脳卒中専門医として、再発しないためにはどうしたら良いのか、外来でのかかりつけ医として脳卒中を患った方の力になることができると思います。

具体的には地域のクリニックや総合病院との連携も大切にしています。脳卒中や重症頭部外傷に対するリハビリテーション、脳卒中の再発予防に対する外来診療(2 次予防)、脳ドックによる脳卒中発症予防(1 次予防)などを重点的に取り組んでいます。
脳卒中などで急性期治療を総合病院で終えられ、リハビリ目的で当院に転院してきたり、当院の外来受診をされたりした患者の中で、自分の病態をはっきり理解(説明)されていない患者さんが少なくない印象ですが、何が原因でこうなったのか、今後何に気を付けないといけないのか、ということを丁寧に説明させてもらっています。

こんな方はまず病院に来てほしいというメッセージはありますか?

一度でも脳卒中を患った患者さんは、その後の生活に不安を持っている方が少なくありません。CT や MRI を使ったフォローアップや薬物治療が必要な患者さんの再発予防のための管理を行います。
脳神経外科というと、大きな病気でないとかかる機会がないというイメージを持たれる方も多いと思います。しかし、日常で起こる症状の原因が実は大きな病気だったということも少なくありません。「これくらい大丈夫」「病院に行くほどではないかも」と思って取り返しがつかなくなってしまう前に、お気軽にご相談ください。
また、脳卒中などの治療後のご不安やフォローについてもお気軽にお問い合わせください。

予防と早期発見について

日頃私たちにもできる予防策について教えてください。

脳血管疾患の危険因子はいくつも分かっています。特に高血圧、動脈硬化、喫煙は最大の危険因子です。喫煙は脳伷塞・くも膜下出血の優位な危険因子とされていますが、最近では脳出血発症との関連も示唆されています。1 日 1 本の喫煙でも 1 日 20 本喫煙する場合の半分程度の脳卒中発症リスクがありますが、5 ~ 10 年の禁煙により脳卒中の発症リスクは低下します。また、大量の飲酒(エタノール 48g/ 日以上)も全ての脳卒中病型の発症リスク上昇と関連しています。
その他にも肥満・メタボリックシンドロームや睡眠時無呼吸、運動不足やストレス、睡眠不足なども脳血管疾患の引き金になります。
このように、日々の生活習慣によって危険な病気を発症させてしまうことは多々あります。そうならないためにも、今一度ご自身の生活習慣を見直したり、当院でも実施している脳ドックを受診していただき、予防や早期発見につとめていただきたいと思います。

名豊病院 脳神経外科 山本 憲一 (やまもと けんいち)

副院長/患者支援・地域医療連携部長

あま市民病院、名古屋市立大学病院、豊川市民病院、緑市民病院などを経て、当院へ。
平成 24 年、純正会の指定管理を受けた緑市民病院で、脳神経外科を新設。
大学病院のバックアップを得つつ手術を実施し、徐々に地域からの信頼を築き、患者数も増加。平成 30 年からは院長職を兼任。
令和 5 年 4 月より名豊病院に移り、現在は脳神経疾患にお悩みの方に寄り添いながら、地域の医療機関との連携に取り組んでいる。

【主な資格】
脳神経外科専門医 脳卒中専門医 脳神経血管内治療専門医

当院では脳ドックの検査も可能です!!

脳ドックは、自覚症状の出にくい脳の病気の早期発見が主な目的です。

発見できる主な病気
脳伷塞(無症状)/ 脳腫瘍 / 脳出血 / 脳動脈瘤

こんな方は脳ドックの受診をオススメ
● 高血圧・糖尿病・高脂血症の治療をしている方
● 飲酒・喫煙習慣がある方 
● 肥満気味の方
● 脳卒中になった血縁者がいる方


脳ドック基本コース 料金 ¥ 33,000(税込)
● 頭部MRI ● 頭部MRA
● 頸部MRA
● 頸動脈エコー
● 心電図

脳ドック充実コース 料金 ¥ 39,600(税込)
基本コース+血液検査
● 血液検査
・血液一般 ・糖代謝
・肝機能 ・脂質 ・腎機能


≪ 脳ドック案内ページはこちら ≫

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0565-53-5300
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