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検査・特殊外来について

当院で実施している検査や特殊外来を一部ご紹介いたします。

大腸CT検査

大腸がんはかつて日本では少ないがんとされていましたが、2019年の統計では大腸がん罹患数は毎年15万人を超えるようになっており、男女をあわせた日本人のがん罹患率の1位は大腸がんとなっています。

現在、大腸がん検診は便潜血検査が主体に行われており、要精密検査となった方には2次検査として内視鏡検査が多く行われています。しかし、内視鏡検査は辛い検査というイメージが強く、要精密検査になったにもかかわらず2次検査を受診されない受診者も多くみられます。

大腸CT イメージ

そこでお勧めしたい検査が大腸CT検査です。大腸に炭酸ガスを注入し大腸全体を拡張させ、マルチスライスCT装置を用いて撮影を行うことで、あたかも腸の中を観察しているかのような仮想内視鏡像を得ることができます。内視鏡検査や、注腸検査と比較して苦痛がなくスムーズに大腸を検査することが可能です。

大腸CT 検査画像イメージ

大腸CT検査の特徴

  • 注腸検査と比較して無理な体位変換がない
  • 検査時間が約10分と短い
  • 内視鏡検査と比較して安全
  • 病変とその周囲の組織との位置関係が分かりやすい
  • 内視鏡の挿入が困難な方でも検査可能
  • 腹部全体を撮影するため大腸以外の腹部臓器の診断が可能
  • 腸管前処置(下剤)の減量が可能で高齢者でも検査を行いやすい

大腸CT検査機械イメージ

  • 大腸CT 有茎性ポリープ
    有茎性ポリープ
  • 大腸CT 大腸がん
    大腸がん

大腸CT検査技術施設認定を取得しています(愛知県で8施設)

「大腸CT検査技術施設認定」とは、一般社団法人日本消化器がん検診学会による認定制度で、新しい大腸がん検診として注目されている「大腸CT検査」を実施する上で必要な知識と技術を持った診療放射線技師、適切な設備を備えた施設として認められる制度です。

経鼻内視鏡

当院では、経鼻内視鏡を行っています。口からのカメラに比べて鼻からのカメラは検査中の吐き気や不快感が少なく、楽に感じる方が多いです。オリンパス社製の新機種であり、今までの経鼻内視鏡に比べると明るくコシも軟らかくなり、より負担の少ない検査が可能になりました。経鼻内視鏡について簡単にご説明します。

経鼻内視鏡機械の写真

経鼻内視鏡の特徴

  • 鼻から挿入すると舌の根元を刺激しないため吐き気が少ないです。
  • 先端部外径5.4ミリメートルと細径のため負担が少ないです。
  • 検査中に会話ができます。
  • 鼻血が出ることがあります。
  • 観察、組織検査は可能ですがポリープ切除などの治療は行えません。
  • 経口内視鏡に比べると画面の解像度がやや劣ります。
  • 鼻の形状によっては入らない方もいます。
経鼻内視鏡の画面写真
(経鼻内視鏡)

胃カメラに抵抗のある方、今まで口から胃カメラを受けて苦痛のあった方は一度、経鼻内視鏡を受けてみられてはいかがでしょうか。
胃の病気の早期発見、早期治療のために経鼻内視鏡をご活用ください。

大腸内視鏡検査

近年、食生活の欧米化により大腸癌は増加しており、女性における癌の死亡率の1位となっています。確実に診断をするために大腸内視鏡検査をお勧めします。

検査を行う前は腸管内の便をきれいにしておく必要があります。前日は検査食摂取と下剤の内服を行います。当日は腸管の洗浄液約2リットルを2時間ほどかけて飲みます。これでほとんどの方は検査可能となります。

検査は、肛門から内視鏡を入れて大腸の粘膜を観察します。大腸癌、大腸ポリープ、炎症性腸疾患、大腸憩室症などが診断できます。検査中や検査後におなかの張りにくい炭酸ガスを使用して苦痛のない検査を心がけています。ご希望に応じて鎮痛剤、鎮静剤を使用しています。細径大腸内視鏡を使用することも可能です。この内視鏡は直径が細く、患者様の負担が軽くなっています。小柄で細身の女性やおなかの手術後のため腸に癒着のある方は内視鏡が入りにくいことがありますが、そのような方は以前より楽に検査を受けて頂けます。

  • 大腸内視鏡検査イメージイラスト
    (挿入性の向上)
  • 内視鏡の細径化イメージ写真
    (内視鏡の細径化)
  • 大腸内視鏡の画面写真
    (大腸内視鏡)

禁煙外来

近年、公共施設などでの全面禁煙拡大の動きも新聞紙面で、よく目にするようになってきました。当院では、このような社会情勢に配慮し、施設内全面禁煙とした後、禁煙治療施設認定を取得。2010年7月から禁煙外来を開始しました。以下、禁煙ができない理由、近年開発された禁煙補助剤の有用性、病院で禁煙治療をすることのメリットなどについて解説したいと思います。

禁煙ができない理由

今までにも禁煙を試みたが上手くいかなかった方もおられるのではないかと思います。何故なのでしょうか?その大きな柱は2つあると考えられています。

  1. ①ニコチン依存症(身体的依存)
  2. ②習慣(心理的依存)

たばこの煙には、ニコチンが含まれています。ニコチンは喫煙により速やかに脳に達します。脳内には、ニコチン受容体があり、ニコチンと結合する事によりドパミンという快感を生む物質を放出します。ニコチンはすぐに受容体から離れるため、ニコチンが切れるとまたニコチンが欲しいという欲求が生まれます。これがニコチン依存です。また、心理的依存としては喫煙が生活の一部になっており、出勤前の一服、食後の一服などが、それに該当します。①②が複合的に作用し、喫煙し続けてしまいます。ニコチン依存症の簡単なスクリーニングテスト(TDS)があります。

ニコチン依存症チェック!下記の質問を読んで、あてはまるものに○をつけましょう!

  1. 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くたばこを吸ってしまうことがありましたか。
  2. 禁煙や喫煙本数を減らそうと試みて、できなかったことがありますか。
  3. 禁煙や喫煙本数を減らそうとした時に、たばこが欲しくてたまらなくなることがありましたか。
  4. 喫煙したり、本数を減らそうとした時に、次のどれかがありましたか。
    (イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにくい、憂鬱、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手の震え、食欲または体重の増加)
  5. 問4の症状を消すために、また、たばこを吸い始めることがありましたか。
  6. 重い病気にかかった時に、たばこはよくないとわかっているのに、吸うことがありましたか。
  7. たばこのために、自分に健康問題が起きているとわかっていても吸うことがありましたか。
  8. たばこのために、自分に精神的問題が起きているとわかっても吸うことがありましたか。
  9. 自分はたばこに依存していると感じることがありましたか。
  10. たばこが吸えないような付き合いを避けることが何度かありましたか。

以上10項目中、5項目以上該当があればニコチン依存症と判断します。

【治療薬】

禁煙補助薬で有効性の高い薬剤が開発されました。薬品の一般名はバニレクリン(商品名:チャンピックス)と言います。この薬剤は、今までのニコチンパッチなどとは違い、ニコチンを補充するのではなく、薬剤を内服することにより脳内のニコチン受容体にバニレクリンが結合し、少量のドパミンを放出することが主な作用機序になります。禁煙は薬物内服開始後の8日目から開始します。(7日までは通常通り喫煙可能です。)

【保険適応について】

保険適応については、以下の項目をすべて満たすことが必要となります。

  1. ①スクリーニングテスト(TDS) 5点以上
  2. ②ブリンクマン指数(1日喫煙本数×喫煙年数)=200以上
  3. ③直ちに、禁煙することを希望し、禁煙治療をうけることを文書で同意
  4. ④初めて禁煙治療を受ける。もしくは前回の禁煙治療から1年経過

【費用について】

例)3割負担の方で、約18,000円程度。
12週間治療(5回受診)
※費用はその間のたばこ代に比べても割安です。

【成功の秘訣】

禁煙外来初診時に、禁煙手帳をお渡しします。吸いたくなった場合の対処法も学んでいただきます。ちょっとしたコツで成功できることも多々あります。12週間目、最後の受診日まで継続受診を続けることです。気合いだけでの禁煙は至難の業。気合い+薬剤+医療者の禁煙サポートで無理なく禁煙が、一番の近道ではないかと思います。

整形外科においては以下の診察や手術を行っています

  • 外傷
  • スポーツ医学
  • 関節鏡手術
  • 前十字靱帯再建術
  • 半月板手術

などが可能です。

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