名古屋西病院院長の大澤良充です。平素は名古屋西病院をご利用いただき、ありがとうございます。

令和６年４月から名古屋西病院の整形外科常勤医は私１人体制となり、名古屋大学整形外科・日赤愛知医療センター名古屋第一病院・名古屋掖済会病院・中部労災病院の先生方に非常勤勤務をしていただき整形外科外来診療を助けていただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。
令和７年４月からは、髙木英希医師（前職：名古屋セントラル病院整形外科部長）と竹内智洋医師(前職：蒲郡市民病院整形外科部長)の2名の整形外科専門医が入職することになり、整形外科専門医３人体制となります。

髙木医師は関節リウマチの専門医であると同時に人工膝・股関節手術のエキスパートです。この1年間中止しておりました人工膝・股関節手術も４月以降は再開できることになりました。また竹内医師は骨折などの外傷を中心とした整形外科専門医であり、今まで近隣の総合病院にお願いしていた緊急を要しない骨折手術も当院で対応できるようになります。私は脊椎脊髄外科専門医で現在手術は行っておりませんが、25年間在籍した日赤愛知医療センター名古屋第一病院（旧名古屋第一赤十字病院）では1500例以上の脊椎手術を執刀させていただきました。この経験を基に、手術を迷っていらっしゃる患者さん、できれば手術しないで痛みと付き合って行きたい患者さんなど、多くの脊椎脊髄疾患の患者さんの相談に乗り診察をしております。また手術を希望される方は、脊椎手術を行っている希望の病院に紹介させていただきますので、ご相談いただければ幸いです。

なお、骨粗鬆症の患者さんは近年増加する一方です。当院では骨粗鬆症の診断をDXAという骨密度測定器で行っています。骨粗鬆症治療は骨密度だけではなく、患者さんの骨折状況・年齢と活動性・生活状況・経済状況などによって、個々の患者さんに合った薬剤を選択することが重要です。骨粗鬆症が心配な方、骨粗鬆症による脊椎・股関節・手関節・肩関節の骨折をされて骨折の治療はしたけれどまだ骨粗鬆症の治療をされていない方は、次に起きてしまう骨折を予防するために骨粗鬆症治療を行う必要があります。このような方は是非当院にご相談ください。

当院は内科（消化器・循環器・腎臓及び人工透析・呼吸器・内分泌・脳神経）、小児科、整形外科、リハビリテーション科、皮膚科（週１）、脳神経外科（週１）、形成外科（週１）の診療を行っております。診療時間は午前診月曜～土曜の9：00～12：00、夕診は月曜～金曜16：00～19：00です。担当医の診療日など詳しくは当院のホームページをご覧ください。
当院では選定療養費はいただいておりませんので、初診の方は必ずしも紹介状（診療情報提供書）が必要なわけではありません。しかし今までの治療内容や検査結果を知ることは治療継続上不可欠ですので、他院で治療歴のある方は、紹介状・血液検査結果・画像データなどをご持参の上、受診をお願いいたします。

この地域における当院の立ち位置は今までと変わるものではありません。高度急性期病院に行くまでもない内科・小児科・整形外科の急性疾患の患者さん、当院で対応可能な整形外科手術が必要な患者さん、高度急性期病院治療後の自宅へ帰るまでの療養が必要な患者さん、高度急性期病院では入院が難しい骨折保存的治療や脊椎疾患で日常生活が困難な患者さん、術後のリハビリテーションが必要な患者さん、人工透析中の患者さんで入院が必要な方などは、今まで通り積極的に引き受けて、地域医療の一翼を担いたいと考えております。
当院の病床数は一般病床・地域包括ケア病床・療養病床合わせて112床で、患者さんの病状に合わせて適切な病棟で入院治療をいたします。

ちなみに、地域連携の一環として他病院や診療所からの依頼でMRI・CT・超音波診断・DEXA法による骨密度測定などの検査も行っております。高度急性期病院では検査までに数週間かかる検査も、当院では当日～数日以内に受けることができ、多くの患者さんから好評をいただいておりますので是非ご利用ください。ご利用に関する詳細は名古屋西病院の放射線科までお問合せください。

健診や人間ドックも行っております。個人でも職場単位でもご利用可能です。また未就学児の急な病気で仕事が休めない保護者の方のために病児・病後児保育室「あらこ」を併設し、多くの方にご利用いただいております。詳しくは担当部署までお問合せください。

このように、当院は①小回りが利く、②敷居が低い、③きめ細やかなサービスを提供する、④職員も患者さんも笑顔の絶えない病院を目指しております。今後とも名古屋西病院をよろしくお願い申し上げます。

令和７年３月７日
医療法人 純正会　名古屋西病院 院長
大澤 良充