
名古屋西病院院長の大澤良充です。平素は名古屋西病院をご利用いただき、ありがとうございます。
COVID19は令和5年5月8日から感染症分類5類となり、マスクの着用不要や大人数での会食解禁などの規制が緩和されました。5類に移行して約2カ月経過した今、コロナ陽性者が微増している様子は見受けられますが、当初危惧されていたほどの感染者および重症化患者の増加までは至っておらず、少し安堵しております。
規制緩和はされましたが、当院に限らず医療機関には様々な病気で、ウイルスへの抵抗力が弱い患者さんが通院もしくは入院されています。このような事情から、当院に出入りされる皆様にはマスクの着用をお願いしております。また、院内では手洗いや手指アルコール消毒のご協力もお願いいたします。
整形外科では令和2年8月から人工膝・股関節手術も行っておりますが、令和5年6月時点で人工関節の手術件数が200例を超えました。これもひとえに地域連携で手術適応の患者さんをご紹介いただいている先生方のお力添え故と存じます。この場を借りて深くお礼申し上げます。当院の強みは術後に院内で継続してリハビリを行うことができ、リハビリ専門の病院に転院する必要がないことです。入院期間は個人差がありますが、大体4〜6週ほどです。人工関節および整形外科手術をご希望の方は、一度整形外科外来を受診してみてください。手術について詳しくご説明いたします。
最近骨粗鬆症の患者さんが増加しております。当院では、DXAという骨密度測定器を用いて骨粗鬆症の診断をしております。骨粗鬆症の治療において重要なことは骨密度のみならず、骨折状況、年齢や活動性、生活および経済状況等に基づき、個々の患者さんに適した薬剤を選択することです。骨粗鬆症が心配な方、骨粗鬆症による脊椎、膝、手、肩関節の骨折をされて、骨折の治療はしたものの骨粗鬆症の治療をまだ完了していないという方は、更なる骨折を予防するためにも、骨粗鬆症の治療を行う必要があります。まずはお気軽に整形外科外来にお越しください。
当院は内科(消化器、循環器、腎臓及び人工透析、呼吸器、内分泌、神経)、小児科、整形外科、リハビリテーション科、皮膚科(週1)、脳神経外科(週1or2)、形成外科(週1)の診療を行っております。診療時間については、午前診は平日および土曜の9:00〜12:00、夕診は平日の16:00〜19:00です。担当医の診療日など詳細は当院のホームページをご確認ください。
当院は選定療養費はいただいておりませんので、初診の方は必ずしも紹介状(診療情報提供書)が必要というわけではありません。しかし今までの治療内容や検査結果は、今後治療を継続する上で非常に重要な手がかりとなりますので、他院で治療歴のある方は、紹介状や血液検査結果、画像データ等をご持参いただきますようお願いいたします。
この地域における当院の役割は今まで、そしてこれからも変わることなく、地域医療の一翼を担うことだと考えております。高度急性期病院に行くまでもない内科、小児科、整形外科の急性疾患の患者さん、当院で対応可能な整形外科手術が必要な患者さん、高度急性期病院での治療後に自宅へ帰るまでの療養が必要な患者さん、高度急性期病院では入院が難しい骨折保存的治療や脊椎疾患で日常生活が困難な患者さん、術後のリハビリテーションが必要な患者さん、人工透析中の患者さんで入院が必要な患者さんなどは、これからも積極的に引き受けてまいります。当院の病床数は一般病床、地域包括ケア病床、療養型病床と合わせて112床あり、患者さんの病状に合わせて適切な病棟にて入院加療しております。
地域連携の一環として、他病院や診療所からの依頼でMRI、CT、超音波診断、DXA法による骨密度測定などの検査を行っております。高度急性期病院では検査までに数週間かかるところ、当院では当日〜数日以内に受けることが可能なため、多くの患者さんからご好評いただいております。是非お気軽にご利用ください。
また、当院では人間ドックや健診も行っております。個人でも職場単位でもご利用いただけます。さらに、未就学児の急な病気で仕事が休めない保護者の方のために、病児保育室あらこを併設しております。ご不明点は病院までお問い合わせください。
このように、当院は@小回りが利く、A敷居が低い、Bきめ細やかなサービスを提供する、C職員も患者さんも笑顔の絶えない病院を目指しております。今後とも名古屋西病院をよろしくお願い申し上げます。
令和5年6月吉日
(医)純正会 名古屋西病院
院長 大澤良充