検査や特殊外来について

当院で実施している検査や特殊外来を一部ご紹介いたします。

大腸癌CT検査

大腸癌は、かつて日本では少ない癌とされていましたが、戦後から1990年代までに急速に増加してきた癌の1つです。2001年には、大腸癌の罹患数は毎年10万人を超えるようになっており、2020年には、胃癌、肺癌を抜き、男女をあわせた日本人の癌罹患率は共に1位になると予想されています。

そこでお勧めしたい検査がマルチスライスCTを利用した新しい大腸検査方法です。大腸に炭酸ガスを注入し大腸全体を拡張させ、マルチスライスCT装置を用いて撮影を行うことで、あたかも腸の中を観察しているかのような仮想内視鏡像を得ることができます。大腸内視鏡検査や、注腸造影検査と比較して苦痛がなくスムーズに大腸を検査することが可能です。欧米では、すでに“CTコロノグラフィ(CTC)”として大腸がん検診への応用が始まっています。

仰臥位
仰臥位
腹臥位
腹臥位

仰臥位、腹臥位の2体位での読影。
また、それぞれの直腸から回盲部へ向かう画像とその反転像の読影。あらゆる角度からの慎重な読影を行っています。

これまでの大腸癌検診は便潜血検査が主体に行われており、要精検になった方は注腸検査、内視鏡検査が行われていました。しかし、大腸CT検査は注腸検査と比較して無理な体位変換がなく、検査時間もおよそ10分と短いので、スクリーニング検査に向いています。また、内視鏡検査と比較して安全であるということ。病変とその周囲の組織との位置関係が分かりやすいこと。そして、内視鏡が入らない狭窄部位よりも奥の情報が得られることなど、内視鏡検査や注腸検査では実現できない、様々な利点があります。
CTCでは、仰臥位と腹臥位の2体位撮影が基本となっており、腸管内の残渣を移動させることによって、病変と紛らわしい残渣などを区別することができます。また、反転した仮想内視鏡像での診断も行えるため、内視鏡では見られないヒダの裏側の病変までも確認することが可能です。その他にも注腸検査のような仮想注腸像や、大腸を切り開いた展開像の表示も可能になり、あらゆる角度から大腸を観察することができ、見逃しの少ない検査となっています。

CF画像
(CF画像)
仮想内視鏡像
(仮想内視鏡像)
展開像
(展開像)
仮想注腸像
(仮想注腸像)
仮想内視鏡像
(仮想内視鏡像)
CF画像
(CF画像)

経鼻内視鏡

当院では、経鼻内視鏡を行っています。口からのカメラに比べて鼻からのカメラは検査中の吐き気や不快感が少なく、楽に感じる方が多いです。オリンパス社製の新機種であり、今までの経鼻内視鏡に比べると明るくコシも軟らかくなり、より負担の少ない検査が可能になりました。経鼻内視鏡について簡単にご説明します。

経鼻内視鏡の特徴
鼻から挿入すると舌の根元を刺激しないため吐き気が少ないです。
先端部外径5.4ミリメートルと細径のため負担が少ないです。
検査中に会話ができます。
鼻血が出ることがあります。
観察、組織検査は可能ですがポリープ切除などの治療は行えません。
経口内視鏡に比べると画面の解像度がやや劣ります。
鼻の形状によっては入らない方もいます。
経鼻内視鏡
(経鼻内視鏡)

胃カメラに抵抗のある方、今まで口から胃カメラを受けて苦痛のあった方は一度、経鼻内視鏡を受けてみられてはいかがでしょうか。
胃の病気の早期発見、早期治療のために経鼻内視鏡をご活用ください。

大腸内視鏡検査

近年、食生活の欧米化により大腸癌は増加しており、女性における癌の死亡率の1位となっています。確実に診断をするために大腸内視鏡検査をお勧めします。

検査を行う前は腸管内の便をきれいにしておく必要があります。前日は検査食摂取と下剤の内服を行います。当日は腸管の洗浄液約2リットルを2時間ほどかけて飲みます。これでほとんどの方は検査可能となります。

検査は、肛門から内視鏡を入れて大腸の粘膜を観察します。大腸癌、大腸ポリープ、炎症性腸疾患、大腸憩室症などが診断できます。検査中や検査後におなかの張りにくい炭酸ガスを使用して苦痛のない検査を心がけています。ご希望に応じて鎮痛剤、鎮静剤を使用しています。細径大腸内視鏡を使用することも可能です。この内視鏡は直径が細く、患者様の負担が軽くなっています。小柄で細身の女性やおなかの手術後のため腸に癒着のある方は内視鏡が入りにくいことがありますが、そのような方は以前より楽に検査を受けて頂けます。

入院して検査を受けて頂くことも可能です。

挿入制の向上
(挿入性の向上)
内視鏡の細径化
(内視鏡の細径化)
大腸内視鏡
(大腸内視鏡)

禁煙外来

近年、公共施設などでの全面禁煙拡大の動きも新聞紙面で、よく目にするようになってきました。当院では、このような社会情勢に配慮し、施設内全面禁煙とした後、禁煙治療施設認定を取得。2010年7月から禁煙外来を開始しました。以下、禁煙ができない理由、近年開発された禁煙補助剤の有用性、病院で禁煙治療をすることのメリットなどについて解説したいと思います。

【禁煙ができない理由】
今までにも禁煙を試みたが上手くいかなかった方もおられるのではないかと思います。何故なのでしょうか?その大きな柱は2つあると考えられています。
  • ①ニコチン依存症(身体的依存)
  • ②習慣(心理的依存)

たばこの煙には、ニコチンが含まれています。ニコチンは喫煙により速やかに脳に達します。脳内には、ニコチン受容体があり、ニコチンと結合する事によりドパミンという快感を生む物質を放出します。ニコチンはすぐに受容体から離れるため、ニコチンが切れるとまたニコチンが欲しいという欲求が生まれます。これがニコチン依存です。また、心理的依存としては喫煙が生活の一部になっており、出勤前の一服、食後の一服などが、それに該当します。①②が複合的に作用し、喫煙し続けてしまいます。ニコチン依存症の簡単なスクリーニングテスト(TDS)があります。

〜下記の質問を読んで、あてはまるものに○をつけましょう〜

  1. 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くたばこを吸ってしまうことがありましたか。
  2. 禁煙や喫煙本数を減らそうと試みて、できなかったことがありますか。
  3. 禁煙や喫煙本数を減らそうとした時に、たばこが欲しくてたまらなくなることがありましたか。
  4. 喫煙したり、本数を減らそうとした時に、次のどれかがありましたか。

    (イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにくい、憂鬱、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手の震え、食欲または体重の増加)

  5. 問4の症状を消すために、また、たばこを吸い始めることがありましたか。
  6. 重い病気にかかった時に、たばこはよくないとわかっているのに、吸うことがありましたか。
  7. たばこのために、自分に健康問題が起きているとわかっていても吸うことがありましたか。
  8. たばこのために、自分に精神的問題が起きているとわかっても吸うことがありましたか。
  9. 自分はたばこに依存していると感じることがありましたか。
  10. たばこが吸えないような付き合いを避けることが何度かありましたか。

以上10項目中、5項目以上該当があればニコチン依存症と判断します。

【治療薬】
禁煙補助薬で有効性の高い薬剤が開発されました。薬品の一般名はバニレクリン(商品名:チャンピックス)と言います。この薬剤は、今までのニコチンパッチなどとは違い、ニコチンを補充するのではなく、薬剤を内服することにより脳内のニコチン受容体にバニレクリンが結合し、少量のドパミンを放出することが主な作用機序になります。禁煙は薬物内服開始後の8日目から開始します。(7日までは通常通り喫煙可能です。)
【保険適応について】
保険適応については、以下の項目をすべて満たすことが必要となります。
  • ①スクリーニングテスト(TDS)  5点以上
  • ②ブリンクマン指数(1日喫煙本数×喫煙年数)=200以上
  • ③直ちに、禁煙することを希望し、禁煙治療をうけることを文書で同意
  • ④初めて禁煙治療を受ける。もしくは前回の禁煙治療から1年経過
【費用について】
例)3割負担の方で、約18,000円程度。
12週間治療(5回受診)

※費用はその間のたばこ代に比べても割安です。

【成功の秘訣】
禁煙外来初診時に、禁煙手帳をお渡しします。吸いたくなった場合の対処法も学んでいただきます。ちょっとしたコツで成功できることも多々あります。12週間目、最後の受診日まで継続受診を続けることです。気合いだけでの禁煙は至難の業。気合い+薬剤+医療者の禁煙サポートで無理なく禁煙が、一番の近道ではないかと思います。

整形外科

  • 外傷
  • スポーツ医学
  • 関節鏡手術
  • 前十字靱帯再建術
  • 半月板手術

などが可能です。

ページの先頭へ戻る